ゲーミングルーターおすすめ4選 一般ルーターとの違いや選び方も紹介

ゲーム用途のWi-Fiルーター選びで失敗した方、結構いるのではないでしょうか?

通信がよく途切れてしまうだとか、規格的にちょっと古いものを入手してしまったとか、安すぎるものを買ったら性能がよくなかっただとか、そもそもルーターに性能差があることを知らなかったなんて言うこともよく聞く話であり、10年近く同じルーターを使っているよって方も結構いらっしゃるのではないかなと思います。

今回はそんな方向けにゲーム用のルーターを紹介していきます。

ゲーム用途でルーターを選ぶならば、一般のルーターではなくゲーミング用として販売されているルーターを使用することで、通信の質を向上してくれます。ゲーミングPCが必要なように、ルーターもゲーミング用のものが必要ということですね。ぜひ参考にしてみてください。

ゲーミングルーターとは?

ゲーミングルーターは、オンラインゲームアプリケーションのパフォーマンスを最適化するために特別に設計されており、より良いゲーム体験のためにレイテンシーとスループット速度を強化することを可能にしています。

一般的なルーターとは異なり、ゲーミングルーターは処理能力が高く、より高速なWiFi速度をサポートしているため、より信頼性の高い接続と高速なゲーム速度が実現できます。さらに、ゲーミングルーターは、より大きなメモリ容量を持っており、サービスの質(QoS)機能、ペアレンタルコントロール、帯域幅の制限など、より多くの機能を提供しています。

QoSにより、ユーザーはゲームデータをネットワーク上の他のデータよりも優先させることができるため、全体的により良いゲーム体験を維持することができます。さらに、ゲーミングルーターは、より多くのセキュリティ機能を提供し、マルウェア、ハッカーやその他の悪意のある攻撃などの一般的な脅威から保護することができますので、ネットワークをより安全にすることができます。

さらに、ゲーミングルーターには、ゲームトラフィックの優先順位付け、干渉の低減など、ゲームに特化した機能が搭載されていることが多くあります。ゲーム用ルーターは、特殊な技術を使用してゲームトラフィックを検出し、優先順位を付けることができる自動ゲーム認識などの機能も提供しています。

また、ゲーミングルーターは、より強力なアンテナを搭載し、MIMOやMU-MIMOなどの最新技術に対応していることが多く、距離と普及率を向上させ、異なるエリアにある多くのデバイスに接続しやすくなっています。

一般のルーターと比較してゲーミングルーターは、より優れたUIと高度な制御オプションを持つ傾向があり、ゲームパフォーマンスの迅速かつ容易な設定、制御、および監視を可能にします。つまり、ゲーミングルーターは、より高い性能と信頼性、より優れた保護機能、より充実したゲーム体験を約束してくれます。

規格2.4GHzと5GHzを説明

最近騒がれている5G通信と、Wi-Fiの5GHzは全く別の技術ですので間違った覚え方をしないように注意しましょう。
Wi-Fiに利用される無線の周波数帯域の規格には現在2種類の規格があります。
現在の規格は2.4GHzと5GHzという周波数帯域が利用されています。

それぞれ一長一短の特性を持っています。ここでは2.4GHzと5GHzの違いと説明していきたいと思います、それぞれの特徴を確認していきましょう。

2.4GHzの特徴

2.4GHzの周波数帯域のメリットは障害物に強く電波が比較的遠くに届きます
その特性のため壁を挟んだ隣室や階下・階上にも電波が届きます。

2.4Gの無線のデメリットは電子レンジやBluetoothの電波もまた2.4GHzを使用するため電波の干渉が起こってしまうことです。特に電子レンジからの干渉が起こっている間はほとんど通信はできなくなります。

5GHzの特徴

5GHzの周波数帯域のメリットはWi-fiが専用で使用できる周波数域なので、電子レンジやBluetoothの周波数域と電波が干渉しないことです。そのため安定した通信が可能です。

5GHzのデメリットは障害物に弱いことです、壁を挟んだ隣室や階下・階上に電波を届けるためには子機が必要になる場合が多いです。

「NURO 光 10G」やKDDIの「auひかり ホーム10ギガ」のような10Gbps対応の回線を使っている方は5GHzと2.4GHzの通信速度にはかなり差が出てくるため、基本的には5GHzでの運用をしていきたいところです。

たとえば、以下の人気機種だとスペックをみていただければわかると思いますが2.4GHzと5GHzの通信速度にはかなりの差があることがわかります。

・無線方式:Wi-Fi 6
最大転送速度:4803Mbps(5GHz帯)、1147Mbps(2.4GHz帯)
・有線LANポート:WAN×1、LAN×4(最大10Gbps×1、最大1Gbps×3)
・接続台数:36台
・本体サイズ:300×75×195mm(アンテナおよび突起部除く)
・重量:約1580g
・間取り:戸建て3階、マンション4LDK

ゲーミングルーター選びのポイント

通常のルーター選びならば必要ではない点も数多くありますが、今回はゲーミングルーター選びのポイントなのでこれらの項目は「最低限」必要なポイントとなります。

5Ghzに対応したものを選ぶ

障害物に弱いとは言え、5GHzは通信速度が速いため支持も大きいです、現在の主流はIEEE 802.11acという規格で5GHz専用になっています。速度以外の点でも5GHzの良い部分は、家庭ならば電子レンジを使う機会がそれなりにあるでしょうからご飯時でもゲームを快適にできることですね。

ゲーミング用途として利用するならば必須の仕様です。

MU-MIMO対応のものを選ぶ

「MU-MIMO」とはMulti User – Multiple Input Multiple Outputの略です。 

これは11acの技術です、他にも「SU-MIMO」という技術がありますが、これは既に世代前の技術となっています。

この「MU-MIMO」という技術で特に重要なのが「ビームフォーミング」という機能です。
ビームフォーミングとは簡単に言えば「電波を絞って、空間を捉えて特定の位置に届けるもの」です、この技術により従来よりも遠くへ電波と届けられるようになったのです。
さらに従来の「SU-MIMO」では1対1の通信でしたが、「MU-MIMO」ではビームフォーミング機能と連携し、1対多の同時通信が可能になりました。
1対多の通信ができるということは1台1台それぞれ順番に通信をするよりも速く通信ができることがメリットになります。

「MU-MIMO」の機能はセールスポイントの一つとなるので、家電量販店などではパッケージの裏、ネット通販では性能表に必ず書いてある項目なのでぜひ見てみてください。

最大接続数を意識する

家族全員で持っている端末+プリンターなどの機器を考えて最大接続が何台あれば良いかを考えて購入しましょう。これも家電量販店などではパッケージの裏、ネット通販では性能表に書いてある項目なので必ず見ておくようにしましょう。

MU-MIMOと接続台数を意識するなら以下のルーターがおすすめです。

Wi-Fi機器では8年連続世界シェアNo.1のTP-Link
管理が専用スマホアプリで完結するため、各種設定がかんたんにできます。
・無線方式:Wi-Fi 6
・最大転送速度:4804Mbps(5GHz帯)、1148Mbps(2.4GHz帯)
・ストリーム数:2つの5GHzの各速度4804Mbpsと2.4GHzの速度1148Mbps合計10Gbpsの12ストリーム
・接続台数:120台
・本体サイズ:288×288×184mm(アンテナおよび突起部除く)
・重量:約1510g
・間取り:戸建て3階、マンション4LDK

アンテナ数も大事

アンテナの数によって最大通信速度に差が出ます、アンテナの数は多い方が通信速度が速くなります。超・単純に考えるとアンテナ数が1本と4本では最大通信速度に4倍程度の差があると思ってくださって良いでしょう、CPUのコアスレッドみたいなイメージです。

ただ、実際には1台2台の接続ではアンテナ数と速度はそこまで関係しないのが事実です。接続台数が多くなるにつれてアンテナの本数が重要となってきます。

基本的に一般家庭ではアンテナが2本あれば十分と言われていますが、ゲーマー的にはやはり接続台数が多くなりがちですし、そこに普段遣いのスマホやタブレットを接続することもあるでしょうし、ゲームのダウンロードが頻繁にあったりするので、アンテナ数は最低4本は欲しいところですね。

・無線方式:Wi-Fi 6
・最大転送速度:4804Mbps(5GHz帯)、1148Mbps(2.4GHz帯)
・ストリーム数:4ストリーム
・接続台数:120台(推奨36台)
・アンテナ数:外付けアンテナ×8 5GHz-1帯:4×4/5GHz-2帯:4×4/2.4GHz帯:4×4
・本体サイズ:240×60×240mm(アンテナおよび突起部除く)
・重量:約1717g
・間取り:戸建て3階、マンション4LDK

無線接続重視の場合は

常にWi-Fiでの接続でゲームをする方もいらっしゃると思います。その方におすすめなのがこちらの機種です。無線接続の速度・安定性を最も重視するという方に今一番おすすめできるWi-Fi6ルーターです。無線接続ゲーマーのためにあるような機種です。

Wi-Fi 6に加え、3つの帯域を同時に利用可能なトライバンドに対応し、合計で10.8Gbps(4.8Gbps+4.8Gbps+1.2Gbps)の高速無線LANを実現したのが特徴。4K/8K UHD同時ビデオストリーミングからゲーム、その他の帯域使用量が多いアクティビティなど、さまざまなネットワークのニーズに対応します。

・無線方式:Wi-Fi 6
・最大転送速度:4800Mbps(5GHz帯)、1200Mbps(2.4GHz帯)
・ストリーム数:12ストリーム(2.4GHz帯x4/5GHz帯x8)
・接続台数:96台
・WAN/LAN:2.5Gbps「WAN」×1、2.5Gbps「LAN」×1、1Gbps「LAN」×4
・本体サイズ:298×78×211mm(アンテナおよび突起部除く)
・重量:約1433g
・間取り:戸建て3階、マンション4LDK

LANケーブルの通信強度も重要視する方は

LANケーブルは通信の最大強度を決める重要な要素です。
私が運営する他サイトでLANケーブルについての解説とおすすめのLANケーブルを紹介していますので是非参考にしてください。

Webells

Lanケーブルの多様性が広がるにつれて、いつのまにかケーブルの種類が増え、時代についていけなくなりネットワーク環境がアッ…

これらの他に確認するべき項目

この他にも確認するべき項目があります。
まずは「専用アプリがあるか」ということが重要になります。セキュリティ面の面倒な設定もアプリがあれば簡単にできるのでアプリ化されていることがセキュリティや設定面で非常に重要になります。
専用アプリは大手メーカーのルーターならば今は必ず出ているので、この点でも大手メーカーのルーターをチョイスするメリットが大きくなります。

さらにゲーミングルーターならば、ASUSでは「ゲームブースト」のような、ゲーミング用途で使用している回線の帯域を増幅してくれる機能があるので、一般家庭用のルーターとの差別化が可能です。
このようにゲーミングルーターでは、各社ゲーミング向けの機能があるのでチェックしてみるといいですね。

それではまた。

スポンサーリンク