ちょっとPCに詳しいPCゲーマーが頻繁に受ける質問として、ゲーミングパソコンが欲しいんだけど、どんなのがいいの…?という質問は結構多くの人が経験しているのではないでしょうか。
ここで聞かれると大体の人が困るのは「ゲーミングノート」についてです、自作パソコンについてはおすすめできるんだけどゲーミングノートはちょっとわからないことも…という方は結構多いです。
近年はゲーミングノートもおすすめできるものが増えてきたので、
ゲーミングノートを買いたいんだけど、どんなのを買えばいいの?
なんていう漠然とした質問で人を困らせる相談をする前にこちらでしっかり品定めし、よくわからなければどれを買っても失敗しないようなゲーミングノートを揃えてみましたのでぜひご覧になってください。
ゲーミングノートってそもそも何?
ゲームのラップトップは、具体的にゲームのために設計されたラップトップコンピュータの一種です。
非常にわかりやすい一言で説明すると「ゲーミングノート=高性能ノートパソコン」であると言えます。
通常のラップトップよりも高性能なハードウェアと仕様は、ユーザーが最適なゲーム体験のために必要な処理能力とパフォーマンスの向上を生成することができることを意味します。
多くの場合、一般的なラップトップと比較してより大きな画面サイズと高解像度を有し、非常に高いゲームの体験を得られるように工夫されています。
ゲーミングノートPCの特徴として、高い冷却性により重いグラフィックス処理を必要とするゲームのプレイ中に内部パーツがオーバーヒートするリスクを軽減することができます。
ダイナミックリフレッシュレートやハイリフレッシュレートもゲーミングノートPCでは一般的で、より滑らかなグラフィックを提供するのに役立っています。
また、ゲーミングノートPCは一般的に、より大きなストレージ容量と高い処理速度を備えており、より多くの高性能ゲームをプレイするのに十分な性能を提供します。ハイエンドのゲーム性能をお探しの方には、ゲーミングノートPCが最適な選択肢のひとつとなります。
ゲーミングノートPCとゲーミングデスクトップPCの比較
ゲーミングノートPCは、ゲーミングデスクトップと比較して、過小評価されるべきではないポテンシャルを持ちます。
ゲーミングノートは、デスクトップと比較して、非常に高い携帯性を有します。ユーザーは簡単にゲームを持ち運ぶことができ、どのような環境でも高性能なゲームマシンを使うことができます。
さらにUSB Type-CやThunderbolt 3など、高速データ転送に加え、大型の外部ディスプレイをサポートする技術の高度化で、ゲーミングノートの性能は飛躍的に向上しています。
また、現在のゲーミングノートPCは、メカニカルキーボードや複数の冷却ファンなどの機能を搭載し、ゲーミングデスクトップと性能面で競合するほどです。一般的なノートパソコン開発の進歩により、比較的低い消費電力で優れたパフォーマンスを発揮することができるため、デスクトップパソコンよりもかなり効率的なマシンの運用が可能になっています。
これは、電気代を気にするゲーマーにとって、より高い費用対効果につながります。また、逆に言えば定期的なハードウェアのアップグレードや修理が不要な点で、梱包・配送だけを行えばプロによるメンテナンスを受けることができるのもゲーミングノートPCの大きなメリットです。
これらの機能面の選定はメーカーが担当するため、ユーザーがハードウェアを追加購入する必要がなく、ゲームマシンを所有するためのコストを大幅に削減できます。まとめると、ラップトップゲームは、従来のゲーム用デスクトップと比較すると、現実的で好ましい選択肢となっていることがわかります。
以下の記事もよろしければ参考にしてください。
APEX動作スペック
APEX以外のゲームやVRゲームについては下の項目にジャンプ。
まずはAPEXの必要動作環境と推奨動作環境をチェックしていきましょう。(2022年1月現在)
記載してある製品が古めですがある程度の参考にはなるでしょう。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
CPU | Intel i3-6300 3.8GHz / AMD FX-4350 4.2GHz | Intel i5 3570T |
メインメモリ | 6GB | 8GB |
GPU | GeForce GT 640 / Radeon HD 7730 | GeForce GTX 970 / Radeon R9 290 |
GPUメモリ | 1GB | 8GB |
必要動作環境と推奨動作環境の定義は公式によると
「Apex Legends」は必要環境を満たしたPCで快適にプレイすることができますが、滑らかな60fpsのフレームレートで最高のプレイ体験を楽しむためには推奨動作環境を用意する必要があります。
https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/about/pc-system-requirements
とのこと。
上記でちょっと気になるのは推奨動作環境はGPUメモリ8GBとあるにもかかわらず、GTX 970は4GBモデルしかないんですよね。(3.5GBリミットの話もあるし・・・)
R9 290も4GBと8GBのタイプがあるので・・・GPUメモリに関してはあまりこだわらないのかもしれません。
CPUやGPUには負荷をかけて性能を測るベンチマークというものがあります。
ベンチマークのスコアを見ることで製品ごとの性能を参考程度ですが、ある程度予想することができます。
それでは上記表にある製品のベンチマークスコアを見ていきましょう。
公式CPUのスコア
まずCPUに関して。上記に対応するPassMarkベンチマークのスコアは以下。
型番 | PassMark スコア |
Intel i3-6300 | 4300 |
AMD FX-4350 | 3200 |
Intel i5-3570T | 4100 |
必要=推奨といった感じでそんなにCPUを必要としない感じには見えます。
ただ、デスクトップ用のCPUとノート用のCPUには2022年現在でも性能差がかなりあるので、ノートでは比較的最新かつミドルレンジより上のCPUを選定する必要があります。
公式GPUのスコア
お次はGPU。PassMarkベンチマークのスコアは以下。
型番 | PassMark スコア |
GeForce GT 640 | 1100 |
Radeon HD 7730 | 1200 |
GeForce GTX 970 | 9700 |
Radeon R9 290 | 8400 |
CPUと同じく、上記はデスクトップ用ですので、ノート用は平均的にスコアが低めになりますので選定に注意です。
そして、スコアを見ると必要と推奨にかなり開きがあります。
CPUはそんなでもないですが、GPUスペックはかなり上位を求められています。
最近のノートはどこを見て選べばいい?
以上から読み取れる結果と最新の市場状況を考えてみたところ
- CPUはIntelの第10世代または第11世代 (i●-10●●●●●、 i●-11●●●●●等) 、またはAMDのRyzen5000系(Ryzen● 5●●●●●等)を搭載したノート
- メインメモリを8GB以上搭載したノート
- CPU内蔵GPUでないスコアをGPU付きノートを選ぶべき、更にGeForce 3050(ノート用)以上、またはRadeon RX 6600M以上を搭載したノート
上記の3条件を満たすものが推奨スペック相当以上のノートPCとの結論に至りました。
ちなみに現在市場に出回っているもので③の条件を満たしていれば①、②も大抵満たしていると思いますが、要チェックです。
下記は③の条件に関しての、GPUのベンチマークスコアです。また、比較用にその他のGPUも入れています。
(PassMarkは高い方が高性能)
製品 | PassMarkスコア | GPUメモリ |
GeForce RTX 3050(ノート用) | 9000 | 4GB |
GeForce RTX 3050Ti(ノート用) | 9300 | 4GB |
GeForce RTX 3060(ノート用) | 12000 | 6GB |
GeForce RTX 3070(ノート用) | 14000 | 8GB |
GeForce RTX 3080(ノート用) | 16000 | 8GBまたは16GB |
Radeon RX 6600M | 9000 | 8GB |
Radeon RX 6700M | 11000 | 10GB |
Radeon RX 6800M | 12000 (正確なスコアがなかったため、様々な情報を考慮した数値) | 12GB |
GeForce GTX 1650(ノート用) | 6900 | 4GB |
GeForce GTX 1050(ノート用) | 4400 | 3GB |
Intel 第11世代 CPU内蔵GPU | 1000 | – |
AMD Ryzen5000系 CPU内蔵GPU | 2500 | – |
RTX3060以下に関しては推奨であるGPUメモリ8GBに届いていないですが、GTX 970を推奨に入れているあたり、4GBでも問題ないとの判断です。
APEXではないゲームやVRゲームをしたい場合
APEXじゃないゲームやVRゲームもやりたいんだけどという場合、稀にある超高性能な性能を要求されるゲームですとデスクトップをおすすめします。
ですが、APEXよりは高いスペックが要求されるくらいのゲームですと、上述の表中の赤文字のグラフィックボードのものを選んでおけば、しばらくはゲーミングノートだということを加味しても世の中の95%くらいの大体のゲームを楽しむことが可能です。
VRも超高スペックが必要だよ!と言われることが多いですが、そんなことはありません。
あれは一部のヘビーユーザーが言っているだけの虚言なので現実はもっと低いGeForceGTX1650程度のグラフィックボードでも十分に動作をするゲームは多いです。
参考として、上述の表中の赤文字のグラフィックボードを選ぶようにしてゲーミングノートを選びましょう。
推奨スペック相当以上のノート紹介
それでは推奨スペック以上のノートPCを紹介していきます。
GeForce派かRadeon派で意見が分かれるところですが、現在出回っているのノートのGPUはほぼGeForceとなっており、Radeonはなかなかありませんでした。(あってもコスパが悪い)のでGeForce搭載ノートの紹介でになります。
Dell G15/i5-11400H/RTX3050
メインメモリ8GB、SSD512GB、1920×1080ドット、120Hzでなかなかコスパのいいノートです。APEXの’推奨’の’最良コスパ’はこれで決まりでしょう。
Dell G15 Ryzen Edition/Ryzen 7 5800H/RTX3050Ti
メインメモリ16GB、SSD512GB、1920×1080ドット、120Hzディスプレイ。
下記のMSI GF65と比較すべき部分は120Hz対145Hzのリフレッシュレート(映像のコマ数)のどちらを選ぶか、メインメモリ16GBと8GBのどちらを選ぶかという点です。
どちらを選んでもAPEXでは必要十分でコスパの良いゲーミングノートです。
MSI GF65/Core i5-10500H/RTX3060
メインメモリ8GB、SSD512GB、1920×1080ドット、145Hzディスプレイ。
メインメモリ8GBがやや気になりますが、コスパは高いです。
私ならメインメモリをとってDell G15 Ryzen Editionを選びますがリフレッシュレートが重要な方はこちら。
Dell G15 Ryzen Edition/Ryzen 7 5800H/RTX3060
メインメモリ16GB、SSD512GBで1920×1080ドット、165Hzディスプレイ搭載。
必要十分というスペック、普通に高性能です。グラフィックがきれいでちょっと重そうなゲームやVRゲームもやってみるか…という方はここから下のゲーミングノートを選んでおくと失敗のリスクがぐんと低くなります。
ASUS TUF Dash F15/i7-11370H/RTX3070
メインメモリ16GB、SSD1TBで1920×1080ドットですが驚異の240Hzディスプレイを搭載しています。
解像度はそこそこでも、リフレッシュレート(映像のコマ数)は重要視したいという方におすすめのゲーミングノートです。
ROG Zephyrus G15/Ryzen 7 5800HS/RTX3080
メインメモリ16GB、SSD1TB、2560×1440ドット、165Hzディスプレイで申し分ないスペックです。
高スペックのゲームも遊びたいなら絶対にこれ。