
乾燥の季節だからこそ手放せなくなるのが加湿器です。
デスクトップやノートパソコンのそばでも加湿器を使いたいけど、精密機械だから不安という方も多いでしょう。
実際、冬はパソコンの修理が増えるというのもパソコン店の店員から聞いたことがあります。
では、パソコンを壊さずに加湿器を使うにはどうしたら良いのかということを解説していきます。
パソコンの近くに加湿器を置いても良い?
結論から言いますと、パソコンのすぐそばに加湿器を設置するのはNG。
どうしてもデスクに置きたい場合は、デスク上のPCからできるだけ離れた位置で噴霧が当たらない位置に置くと良いでしょう。
大型の加湿器はPCから1m以上離しておくことをおすすめします。
PC周りの湿度は50-55%をキープすると良いでしょう。
湿度が高いと結露発生のリスクが上がり、低すぎると静電気が起こるリスクが上がります。
高すぎても低すぎてもいけないので、そのリスクとともにベストな条件を見ていきましょう。
パソコン周りの湿度が高いと…
パソコン周りの湿度が高いとパソコン内部で結露が起こりやすくなります。
もちろん、結露はパソコンにとってNG。
結露が起こると基盤がショートし、パーツが破損することで、パソコンが壊れます。
湿度が高くなるにつれて、結露が起こる温度差は低くなります。
例えば部屋と外の条件下では、湿度50%で気温差10度程度で結露が起こります。
これが、湿度80%では2-3度の気温差で結露が起こるのです。
つまり、給気口付近に加湿器を置いている場合は特に、結露が起こりやすい条件と言えます。
冬の温度の低い部屋の中でゲームをするだけで、パソコン内部のパーツは60-90度くらいまで発熱するので結露が起こりやすい条件となり、加湿器を動かすことでさらに結露が発生しやすくなります。
これが、加熱式加湿器の場合、熱い蒸気によりさらに結露しやすい環境を作ることになります。
加湿器はパソコンから離しておき、湿度は機械にとっても人間にとってもやさしい50%前後で調節するようにしましょう。
パソコン周りの湿度が低いと…
湿度が低い状態もパソコンの故障を招きます。
冬の湿度が低いときに何かを触って静電気が起こるように、湿度が低いとパソコン内部でも静電気が起こるのです。
当然、精密機器なのでパソコン内部で静電気が起これば、内部パーツが破損する可能性が高くなります。
冬は湿度が低くなりやすい上に、雪国以外ではエアコンを使用する機会が多くなるので、部屋が低湿の状態になりやすいです。
目安として湿度20%以下、室温25度以下で静電気が非常に発生しやすい環境となります。
静電気を起こさせないためには湿度50%,室温20-25度程度に維持するのがベスト。
湿気は機械にとって完全な悪となるわけでないので、人にとって・機械にとってもベストな環境を作りましょう。
おすすめ加湿器

加熱式
超音波式は水道水を毎日入れ替えたとしても気付かない部分・見えない部分にカビができていることも。
加熱式はヒータによる加熱消毒ができ、超音波式よりも清潔な蒸気が出ます。
加湿スピードが早いのも魅力的で、乾燥しやすい部屋もすぐに適湿に調整されます。
どちらにせよ水は毎日ものですが、雑菌などを気にしないで使いたいなら加熱式一択です。
象印は炊飯器やポットなどで良く見る方が多いかと思いますが、魔法瓶をメインとするメーカーなので、性能はもちろん衛生面やお手入れのしやすさも非常に魅力です。
超音波式
安価で買えて、静音性に優れるタイプが超音波式です。
加熱式は「シュコー」「コポコポ」のような音が出るので、寝るときに静寂を求める方には不向き。
超音波式は小さなものが多く、デスク上に置いたりゲーム部屋のインテリアにも合うものが多いのも魅力です。
ハイブリッド式
超音波式・加熱式の良いとこ取りをしたのがハイブリッド式です。
夜や音を気にしたくないときは超音波式、音が気にならない昼は加熱式というような使い分けもできます。
超音波・加熱式と比較して価格帯が上がるので、スマホ連携・目標湿度で加湿を止めてくれるタイプなど様々な機能があります。