引っ越し:デスクトップ・ゲーミングPCの梱包の手順・注意点

引っ越しをする際、PCの梱包はどうしていますか?ゲーム用、ビジネス用ともにデスクトップPCには多くの重要データがあると思います。

テキトーに梱包していると破損してしまう可能性も高いですし、特にゲーミングPCの場合は高価なグラフィックボードやCPUクーラー、中には本格水冷の方も、これらはとても高価なものが多く、引っ越しの振動で破損してしまってはシャレになりません。

今回はそんなデスクトップPC・ゲーミングPCの引っ越しの際の梱包時の注意点を述べていきます。

メーカー製PCの梱包

ビジネス用のデスクトップPCの場合、メーカー製品の場合が多いので、メーカー製であることを前提に注意点を述べていきます。

メーカー製PCの場合、とにかく緩衝材を使って梱包するくらいしか注意できることがありません。

PCが送られてきた時のダンボールが残っていれば、そちらに入れていただけばよいでしょう。

もし、ダンボールがない場合はPCの大きさより大きめのダンボールを購入し以下の方法で梱包しましょう。エアキャップとプチプチは商標名の違いです。

  1. プチプチを全体に巻く
  2. ダンボールの底面に紙の緩衝材を敷き詰める(PC用の発泡スチロールのクッションがある場合はそれでOK
  3. プチプチ・エアキャップを巻いたPCを入れる
  4. 4つの面全てに紙の緩衝材を詰める(このときキーボードなど余計なものは入れない)
  5. ダンボールを閉める前に上の面にも紙の緩衝材を入れる(PC用の発泡スチロールのクッションがある場合はそれでOK
  6. 振ってもPC本体が動かないような状態にする
  7. ダンボールを閉める

以上の方法で梱包をしましょう。メーカーPCのの場合、しっかりと内部パーツが固定されているので、ダンボール内で動かないように緩衝材を敷き詰めておけばよほどでなければ破損の危険はないでしょう。

メーカー製PCの場合サイズの合うダンボールがなかなか売っていないので、大きめのダンボールに緩衝材を詰めたりして代用するしかないことも多いため、今後はメーカーからのダンボールは保存しておくことをおすすめします。

メーカーPC用梱包材参考

ゲーミングPCの梱包

自作PC、BTO製品問わず、ゲーミングPCの場合まずはグラフィックボードを外しましょう。

近年のグラフィックボードは大型化しているため、引っ越しの際の振動には耐えられない場合があります。グラフィックボードの値段の高騰もあるので今は安全策を徹底しておくことが大事です。

また、グラフィックボードの他にもCPUクーラーも重量があるタイプも多いため、振動が怖いので外しておかねばなりません。
簡易水冷・本格水冷にしている方、ともに水冷式のパーツは外しておくことをおすすめします。破損による水漏れ、効果なパーツの破損を避けたいですね。

そして、サイドパネルのアクリル・強化ガラスパネルも割れてしまう可能性があるため別包装をおすすめします。

最低限外しておくことをおすすめするのは以下の4点

  • グラフィックボード
  • CPUクーラー
  • 簡易・本格水冷パーツ
  • アクリル・強化ガラスのサイドパネル(外せるところだけ)

サイドパネルを外した場合、外したところが空間になってしまい緩衝材などが入り込み緩衝効果がなくなってしまう可能性があるため、PC本体はしっかりとプチプチなどで包装しましょう。

ここでは最低限外しておくべきパーツを紹介しました。

心配な場合、パーツの取り外しはどの程度行えば良い?

本音を言いますとゲーミングPCのパーツは高価なものが多いので、本当は全部外して梱包して欲しいくらいです。

デスクトップPCそのものの精密機器に言えるものですが、基本的に振動は考慮して作られていません。ですから3.5インチHDDは振動に弱いですし、グラフィックボードやCPUクーラーは振動のある条件下での耐久力は考慮に入れられていません。

また、マザーボード自体、CPUクーラーやGPUが付いた状態で振動が加わることで”割れ”の原因となります。それだけCPUクーラーやGPUは重く、まして振動による過負荷に耐えられる構造というわけでもありません。

さらに、振動でネジが緩むなど、予測しきれない自体が起こる可能性も高いのでそういった意味でもすべて取り外して輸送することが望ましいんですね。

そして、ゲーミングPCの場合もケースの元箱は取っておきましょう。梱包状態によって・極端な場合は元箱でなければ引き受けてもらえない宅配業者もありますので注意が必要です。

ゲーミングPC用梱包材参考

値段以上の価値があるからこそ、PCの輸送は慎重に

PCは30万前後で購入できるものが多いですが、そこに詰まっているデータや愛着は価格以上のものです。

もちろん、30万という値段自体も高価なものに変わりありませんので、不注意や「知らなかった」で済ませるには高すぎる授業料になってしまいます。

パソコンの組み立てにかかる時間はせいぜい新居に用意したベッドや棚を組み立てる時間くらいのものです。
ベッドや棚をいくつか買えてしまう価格のものですから、“分解して組み立てる”それくらいの手間はかけてもよいのではないでしょうか。

引っ越しのたびにPCの買い替えをする必要もありません。
適切な対処でPCをどこにでも連れていけますし、万が一のことがあっても分解して梱包しておけば被害は最小限です。

今使っているPCを大切にしてあげてくださいね。

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