デスクトップPCの購入後、パソコン本体の置き方に困っているという方は多いのではないでしょうか。
エアフロー?とかよくわからないし、ホコリのことも考えなければいけないんでしょ?という方から、模様替えでデスクトップPCを別な場所に移したいけど、アイデアが浮かばないやという方まで参考になる情報を載せていこうと思います。
どんなところに置けるの?どんな置き方をしたらいいの?
そんな悩みにお答えしていこうと思います。
デスクトップPCについて
そもそもデスクトップPCの置き方なんてどうして考えなきゃならないの?という方にデスクトップPCがどういうものかということを簡単に紹介します。
デスクトップPCの構成パーツは最小単位でマザーボード、CPU、メモリ、グラフィックボード(有無はPCによります)、電源、といったパーツで構成されます。
これらのうち処理の重いもの、特にCPUやグラフィックボードの温度は90-100度近くの高温になる場合もあり、この温度を下げるためにどちらのパーツにも空冷用のファンや水冷ラジエーターを取り付けて温度を下げるのです。
デスクトップPC内の空気の流れをエアフローと呼びますが、デスクトップPC内に適正に空気が入り、出るという状態にならなければパーツが発する熱を逃がす場所がなくなってしまうんですね。
これを避けるためにデスクトップPCの置き方を考えなければPCそのものがダメになってしまうかもしれないのです。
デスクトップPC設置の際に考慮すべきポイント
エアフロー
先程も述べたとおり、デスクトップPCの内部に適正に空気が入り、出るという状況を作り出さなければなりません。
まず、床への直置きはNGです。
なぜならデスクトップPCの吸気は前面から行うのですが、地面付近のホコリを吸い込んでしまうため、少し浮かせた状態にして設置した場合のように、空気中のホコリを吸うだけの状態よりもずっと早くフィルターやPC内部にホコリが入り込んでしまうのです。
そのため、キャスター台の上やラックの上はかなりおすすめできます。
室内条件
室内条件を見ていきますと、直射日光が当たる条件下はNGです。
デスクトップPCのケースは金属製であることが多いため、直射日光によって内部温度の上昇が起こるためですね。
次に換気の良い場所です。
つまりデスクトップPCの周り、少なくとも給気口や排気口の周りには物は置かないことが重要です。
また湿度の高い場所や水槽の側は避けましょう。
精密機器ですので、加湿器から発する水分には弱く、万一水槽の水がかかってしまった場合は一撃で壊れてしまう可能性も高いですのでリスクの高い場所は避けましょう。
デスクトップPCのサイズ感
デスクトップPCにはスリム・ミニタワー・ミドルタワー・フルタワーというように多くの種類があります。
事務用やアカデミー用であればスリムの使用が多く、ゲーミング用途としてはミドルタワーやフルタワーが一般的です。
スリムのサイズではモニター裏に置いたりするというコンパクトさを追求した設置方法や、雑に地面に置くという方も多いですね。
一方ゲーミング用途では一般的にPC内部を装飾してインテリアの一部として魅せる方も多く、デスク上に設置するという方も珍しくはありません。
スリム型よりも吸気ファンや排気ファンの数も多く、大きくなる傾向があるので置き方には工夫が多く見られます。
インテリア重視の方はコンパクトなスリム型がおすすめかと言われればそうでもなく、ミドル・フルのサイズでは様々な見た目のケースで販売、交換用ケースも多く品揃えがあるのでおすすめとしては以下の基準。
- 事務用に使う場合でデスクトップ自体を目立たないようにしたい場合:スリム
- ゲーム用としても使いたい:スリム以外
なお、スリムではグラフィックボードが設置できない場合が多いため、映像情報の計算処理能力が低くなるため、ゲーム用途としては使えないという考えで良いです。(ソリティアなどの簡易ゲームを除く)
デスクトップPCの置き方例
デスクトップPCの置き方の例を紹介していきます。
これがすべてではありませんが、多くの方の参考になると思いますので例を参考にデスクトップPCを置いてみましょう。
デスク上
まずはデスク上のデスクトップPCの設置方法です。
スリムではデスクの端の方やモニター裏などの場所にしておくことで、事務作業の邪魔になりにくくおすすめの設置方法と言えます。
ゲーム用途としては内部をインテリアとして装飾している場合にこの方法がおすすめされます。
せっかくインテリア化したパソコンをデスク下の目立たない場所に置いていたのではちょっともったいないですよね。
デスク下(ホルダー使用)
デスク下の置き方①として紹介するのは吊り下げホルダーを使った設置方法です。
デメリットとしてはデスクの天板にネジを締める必要があるということ、一般的には事務用のスリムへの使用が多いようです。
エアフローは最適で、ホコリもかなり入りにくいので理想の置き方のひとつではあるのですが、導入へのハードルが高いためあまり採用されません。
デスク下(キャスター台使用)
どちらかと言えばデスク下でメジャーな置き方はこちらのキャスターを使った置き方です。
少ししか上がってないじゃん!という方もいらっしゃるかと思いますが、ホコリを吸ってしまう量は段違い、地面にフワフワとただようまとまったホコリを吸う心配が低くなるのでこれだけでも大きな違いになるのです。
移動も簡単なため、ワイヤレスデバイスがメインの方は模様替えも比較的簡単に済んでしまいます。
ラック上
これ、結構安価に済む方が多いのではないでしょうか。
いま部屋で使っているメタルラックやデスクに付属のラックに載せるだけの簡単なものです。
デスクトップ以外にも書類やゲーミングデバイスなど、収納力は抜群なので何でも置けちゃいます。
私のオススメはルミナス ノワールです。多くのアタッチメント商品があるのでカスタマイズ製が高く、取付可能なバスケットや、高さUPのためのポール、本なども置けるようにしたラック用天板など豊富なパーツがラックを彩ってくれます。
置き場所のまとめ
置き場所のまとめです。
大事なのはエアフローを考えた置き方。
- 地面直置きは避ける
- デスクトップPCの吸気・排気口の前にはなにも置かないこと。
- 加湿器や水槽の近くには設置しない
この3点を守って快適にPCを使いましょう。それではまた。