YAMAHA の RTX1210 における基本的なコマンドを解説
こんにちは。執筆担当Kです。
今回はRTXシリーズのコマンドについて基本的な部分を記載・解説していきます。
administratorモードに移行する
設定するときや権限が必要なコマンドを実行する際などは以下のモードに入ります。
(「>」モードで実行)
administrator
抜けるときは「exit」です。
設定の大量追加をCLIで行う場合など、Juniper SRXの「load set terminal」的なものはありませんので、Teratermの「設定」→「その他の設定」→「コピーと貼り付け」→「貼り付けの行間遅延」で500ms程度入れておくと安心です。
反応がよろしくない場合には1000msくらい入れるときもあります。。。
設定を保存する
設定が完了したら設定を保存するのを忘れずに。
(administratorモードで実行)
save
設定を config list に保存する
設定変更前にはバックアップとして config list に現在の設定を保存しておくと戻しが楽です。
まず以下で config list 一覧を確認します。
(administratorモードで実行)
show config list
次に設定をバックアップします。
0は現在稼働中の設定、1はリスト内の番号を指定しています。
(administratorモードで実行)
copy config 0 1
設定を config list から戻す
戻すときは以下。
注意点としてssh証明書などが再生成されるのでTeratermのknown listに再追加のメッセージが出ます。
(administratorモードで実行)
load config 1
一定時間経過したときに設定を元に戻す
RTX1210では時間経過後にロールバックできるシステムがあります。
例えば、万が一SSHできなくなった時など、120秒後に自動的にもとの設定に戻したいときは以下。
(administratorモードで実行)
rollback timer 120
変更後の設定が正常であれば以下を実行して設定を固めます。
(administratorモードで実行)
confirm
または以下でもタイマーが解除されます。同時に設定が保存されます。
(administratorモードで実行)
save
ページングをしないで表示する方法
以下でページングしなくなり、使いどころによっては便利になります。(出力時に一気に表示される)
ただし、一時的なものではなく、設定として組み込まれます。
(administratorモードで実行)
console lines infinity
現在と編集中の設定差分を確認する
下記を実行すると現在と保存しておいた設定の差分を確認することができます。
ただし、対象ファイルのコンソールログインパスワードとadministratorパスワードが必要です。
稼働中のコンフィグと config list の 2 の差分を表示したい場合
(administratorモードで実行)
show config difference 2
稼働中の設定を確認する
稼働中の設定を表示することができます。
(administratorモードで実行)
show config
インターフェースの状態確認
インターフェースの状態を確認できます。
以下は LAN1 の確認の場合
(administratorモードで実行)
show status lan1
以下は pp 1 の確認の場合
(administratorモードで実行)
show status pp 1
ルートを表示
ルート情報を表示します。
(administratorモードで実行)
show ip route
NTPの状態
ntp associations 的なコマンドは無さそうなので現在時刻で確認しましょう。
(administratorモードで実行)
show environment
現在のセッションの確認
セッションというものではないですが、NATを通過している通信のみの確認はできます。
(administratorモードで実行)
show nat descriptor address detail
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